コラム
第17回 東京国際クルーズターミナル

(本稿は老友新聞本紙2025年1月号に掲載された当時のものです)
新しい年に向け思う事には夢がある、希望がある事柄が良いですね。そんな言葉にピッタリな東京でもまだ意外と知られていない穴場。それが東京国際クルーズターミナルです。
新たな首都の「海の玄関口」
世界最大のクルーズ船に対応
晴海ふ頭の晴海国際客船ターミナルは、国際クルーズに対応した出入国管理施設はあるもののレインボーブリッジよりも高い大型クルーズ船の寄港は不可能。そのために新たな首都の玄関口として2020年9月10日に東京国際クルーズターミナルがオープンしました。床面積1万9千平方メートルの4階建て、世界最大のクルーズ客船にも対応可能な東京の新しい海の玄関口です。
日本観光の拠点
多彩な魅力演出・発信
日本全国へのアクセスは抜群で、日本観光の拠点となるよう世界中の方々にワクワクする体験を提供するターミナルです。東京国際クルーズターミナルのオープンにより、多彩な魅力を演出、発信する東京観光都市の実現で、このターミナルがある臨海副都心エリアには南極観光船「宗谷」、日本科学未来館、潮風公園、フジテレビ、台場シティーなど多彩な観光施設に恵まれています。一日居ても飽きることはありません。おススメは新橋からゆりかもめに乗っていく事。新しい東京の顔が楽しめます。
東京国際クルーズターミナルは臨海副都心地域の海上に人工盤面を新たに構築し、その上にターミナルを建設するという日本では類を見ない計画でした。様々な国の様々な大きさの客船に対応するための高さのある広い空間を持ち、外観は、船の帆や波をイメージした屋根が特徴です。屋根のそりは天井から屋内にたっぷりと自然光を採り入れ、夏はロビー内の熱を屋根伝いに放熱し、冬は熱を集めて快適な空間を実現しています。1階はエントランスホール、2階は税関、出入国管理、検疫、観光案内所、3階は検査スペース、4階は送迎ラウンジが配置され、吹き抜けになっている3、4階はコンサートなどイベントスペースになっています。ターミナルビルと桟橋が一体構造になっているのも大きな特徴。レストランやショッピングの店舗はありませんが、新しい東京の景色を存分に楽しめます。
出船、入船、港には夢とロマンがあります。いつかはクルーズ船で世界一周の旅がしてみたい。そんな気持ちにさせる所です。
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