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コラム

2022年08月04日

第2回「建築美にうっとり 築地本願寺」

神出鬼没の「気ままにまち巡り」。今回は母の実家の近くだったため、祖母に連れられて行った思い出の地、築地本願寺です。

築地といえば築地場外市場。そして早朝よりにぎわう街に響く鐘の音は築地本願寺の梵鐘です。

築地本願寺は、浄土真宗本願寺派の直轄寺院で親鸞聖人の教えを伝える開かれた念仏道場です。その発祥は江戸時代の初め、元和3年(1617)に浄土真宗本願寺派の本山、京都西本願寺の東京別院として建立され、当時は浅草・横山町にあったことから「江戸浅草御堂」と呼ばれていましたが、明暦の大火(1657)で焼失します。その後、区画整理のため幕府より代替地として指定されたのは八丁堀の海上でした。

そのため佃の門徒が力を合わせ、海を埋め立て地を築いたことが「築地」という地名に由来しています。延宝7年(1679)に埋立地に「築地御坊」が建立されました。

ステンドグラスが映える寺院

当時の本堂は西南が正面だったので今の場外市場周辺が58カ寺の寺院からなる門前の寺町として栄えていました。その後、関東大震災で焼失し昭和9年(1943)、建築家・伊東忠太氏の設計により現在の本堂が完成しました。

日本の寺院には珍しい外観は、仏教が生まれた古代インド様式のステンドグラスが映える建築で、地震、火事にも強い石つくり。中央の半円形のドームは菩提樹の葉がモチーフとなっています。また、伊東忠太氏は幻獣や妖怪好きで知られています。築地本願寺には象、猿、獅子、孔雀、馬、牛など仏教ゆかりの動物が随所にちりばめられています。

本堂に独製のパイプオルガン

本堂にはドイツ・ワルカー社製のパイプオルガンがあり、様々な行事で美しい音色を響かせています。インド風の建築にキリスト教会のようなパイプオルガンとステンドグラス。伝統的な日本仏教の荘厳とのコラボレーションは外国人観光客など多くの人に親しまれています。

築地本願寺は人々の暮らしや人生に寄り添う「開かれたお寺」として様々な取り組みが進められています。

銀座から少し足を延ばせば間もなく築地。これからの季節は築地本願寺カフェでいただく天然水の割氷は絶品です。

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