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2025年10月01日
働く高齢者930万人で過去最高を更新。「働かざるを得ない」というのが実感か。

敬老の日にあわせ総務省が人口推計を公表。65歳以上の高齢者は3619万人と、昨年より5万人減ったが、総人口に占める割合(高齢化率)は0.1ポイント増えて29.4%で、過去最高を更新した。主要7カ国の中ではトップだ。
男女別では、女性が2051万人、男性が1568万人で、女性が483万人多い。65歳以上の人口数が減るのは、2023年に次いで2回目。
また、働く高齢者の数は930万人と前年から16万人増え、過去最高を更新。就業率は前年より0.5ポイント上がり25.7%となり、高齢者の4人に1人が働いている。年齢別では、65~69歳が53.6%、70~74歳が35.1%、75歳以上が12.0%となっている。
「人手不足や定年延長などにより、高齢者が活躍する場が増えている」(総務省)というが、年金生活者から見れば、主食の米をはじめ諸物価が軒並み上がり「働かざるを得ない」というのが実感ではあるまいか。
国立社会保障・人口問題研究所の推計では、高齢化率は今後も上昇を続け、令和52年には38.7%に達し、国民の2.6人に1人が65歳以上、4人に1人が75歳以上になると推計している。
老いを生きる「幸せ感」は一人ひとりの生き方や価値観によって違う。科学的に定義づけられるものではない。しかし、幸せを実感できるためには、健常であることが前提。健康長寿の3要素という「食(栄養、口腔機能)」「体を動かす(運動」「社会参加」に努めたい。
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