高齢者のための情報サイト【日本老友新聞】

老友新聞
ルーペ

ニュース

2022年02月07日

パラ五輪で脚光 「ボッチャ」の魅力とは?

「練馬ボッチャクラブ」稲木代表に聞く

みなさんは、ボッチャという競技をご存じだろうか。東京2020パラリンピック競技大会で日本代表選手が金メダルを獲得し、一躍脚光を浴びた種目だ。それだけに、今ではご存じの方も多いだろう。老若男女、障害の有無に関わらず楽しめるスポーツということで、プレイ人口が増えている。そこで、精力的に活動を続けている『練馬ボッチャクラブ』(東京都・練馬)の代表・稲木祐二さんにボッチャの魅力を聞いた。

6個のボールを目標めがけ投擲して競う
老若男女・障害者~誰でも生涯楽しめる

「ボッチャは、赤、青各6個のボールを白いジャックと呼ばれる目標球めがけて投げたり、転がしたりして、ジャックにより近い色のボールを投げた方が勝ちというゲームです。1対1の個人戦、3対3のチーム戦、場合によっては変則で6対6で実施することができます。カーリングと似たところもあり、相手の通り道を塞ぐようにボールを転がしておいたり、通り道にある邪魔なボールを弾いたりすることもあります」

白い目標球めがけて投げる

ボッチャについてそう説明するのは『練馬ボッチャクラブ』の代表・稲木祐二さんだ。稲木さんは、2013(平成25)年、有志3人とボッチャを広めるために『練馬ボッチャクラブ』を設立した。

「練馬区民を対象にした地域福祉勉強の場『地域福祉パワーアップカレッジねりま』でボッチャについて学んだとき、高齢者や障害者施設へ出向いて、新しいレクリエーションとして紹介すれば受け入れられると考えたのです」

と、稲木祐二さんは当時を振り返る。

「コロナ禍前までは、毎月数か所の高齢者施設へ出向いて「出前ボッチャ」を開催し、楽しんでいただていました。小学校や中学校へも伺い、体験授業の出前も。月例会と称して、車いす使用の方を含め毎回10人くらいのボッチャ体験会も行っていました。その際いつも、一生涯楽しめる『ボッチャは生涯スポーツ』と宣伝しています」

と、精力的にボッチャの普及に努めてきた。
コロナ禍の現在は様子を見ながら学校へ出向いたり、自分たちの練習、大会への参加などを行っているという。

簡単なルールで誰もが生涯続けられる

生活のリズム整い
適度な緊張感と満足感得られる

稲木さんがそこまで集中できるのは、ボッチャに多大なる魅力があるからだ。

「簡単なルールで、老若男女誰でも、そして誰とでも楽しむことができるのが魅力です。途中まで勝っていたチームが、最後の1球によって逆転で負けることもままあり、最後の最後まで目が離せないというおもしろさがありますね」

もともと重度四肢、重度機能障害者等のために考案されたスポーツであるだけに、ボールは柔らかく握力が弱い学齢前の子どもや高齢者でも手に持って投げることができるのも魅力だ。
誰もが生涯続けられるスポーツ、ボッチャを知り、『練馬ボッチャクラブ』のメンバーは心身ともに充実しているようだ。

「メンバーは毎週2日ぐらいは活動に関わっているので生活のリズムも整い、適度な緊張感と満足感を得る日々を送ってます」

と笑顔をこぼす稲木さん。だが、稲木さんの話で特に印象的なのは、クラブの活動を通して得た体験である。

「高齢者施設を訪ねると、人生の先輩から私自身が頷けるようなお話をうかがうことができます。例えば、立ち上げた団体を長続きさせるには、仲間を引っ張る気持ち、仲間の声をくみ取り、我意を押さえる努力、バランスを取りながら無理せず、楽しむ気持ち、それらを持たれたらよろしいのでは、とご自分の経験に照らしてのアドバイスを頂いたことがありました。こういった話はいつまでも忘れられません」

体力に自身のない人も、どんなに高齢の方でも、性別問わず楽しめるボッチャ。市区町村によってはボッチャの教室も開催されている。興味を持たれた方はぜひ挑戦していただきたい。

この記事が少しでもお役に立ったら「いいね!」や「シェア」をしてくださいね。

高齢者に忍び寄るフレイル問題 特集ページ
日本老友新聞・新聞購読のお申込み
日本老友新聞・新聞購読のお申込み
  • トップへ戻る ホームへ戻る