コラム
三遊亭ぽん太の下町寄席からこんにちは!
連載28回「ラジオ」
どうも、M -1見ててもケラケラ笑うだけのぽん太です。
面白いってかっこいいですね。
僕らの世代はかなりダウンタウンの影響を受けてるのですが、親の教育方針もあったので子どもの頃はほとんどごっつええかんじを見ていません。
というかテレビをほぼ見ていませんでした。
思春期はラジオばかり聞いてました。
土曜のお昼に流行を教えてくれた音楽カウントダウン番組、曲をイントロから全部流してくれるのでカセットテープに録音しまくったNHK-FMのミュージックスクエア、深夜にうっすらと聞こえてくる韓国語?の音声、手術シーンがグロテスクでどう考えても食事時には合わないブラックジャックのラジオドラマなど色々思い出はありますが、やはり深夜ラジオが一番の友達だったように思います。
不眠症という程ではないですが中学生の頃は本当に眠れなくてオールナイトニッポンやその後の番組を聞いて朝、犬の散歩をしてから寝るというよくわからない生活をしていました(笑)
いや、今考えると不眠症っぽいですね。
まぁそんな眠れぬ夜はずっとラジオがそばにありました。
特に具体的にこれと言って役に立つ話があったわけでも人生において感銘を受けた一言などはなく、いや、あったのかも知れませんが覚えてるのは下らないことばかりです。
当時人気絶頂のモー娘。安倍なつみさんが言ってた「便秘の時に身体を右にひねると排便時にすんなり出る」とか(笑)
終わりかけのチューブのわさびじゃないんだからと思いつつ何回か試しましたが、特に効果は無かったです。
ちょっとした発言がすぐネットニュースになる前のいくらか牧歌的な時代だったので、良くも悪くも本音の発言が多かったように思います。
私もちょちょら組で文化放送の落語サブスク用番組をやったり、自分でネットラジオを配信する際など、自分なりに結構ポリコレや色んなことに配慮しながら話をしています。
そういう意味では生の落語の高座、特に自分主催の落語会はだいぶ好き勝手なことを話しています。
昔の深夜ラジオに近い状態です。
寄席や先輩に呼んでもらった会はどんなお客様がいらしているかわからないのでセンシティブな話題は避けますが、自分の会はコアな方がいらしてるため自由度が上がります。
とは言え初めての方やお子さんがいらっしゃることもあるのでそんな野放図ではなく用意した下ネタが話せないこともあります(笑)
そこらへんが生の高座の難しいところでもあり面白い部分でもあります。
ラジオもディレクターや共演者の反応を察知しながら話をしますがまだなかなかうまくは出来ません。
落語もラジオもお客様が笑いながらも、次の日には内容は忘れててなんだか楽しかった記憶だけある、くらいが理想だなぁと思います。
タイパだコスパだと忙しない世の中ですが、意味が無いというのが一番の贅沢な気がします。
そんな私やちょちょら組のメンバーの中身の無い話が聞ける落語サブスクが文化放送のらくごのブンカ!
我々の放送は無料で聞けますのでぜひご登録をお願いします!
年末年始の大掃除や帰省、または眠れぬ夜のお供にぜひ!
それでは本年もお世話になりました。
また来年もよろしくお願い致します!
文化放送『ザブトン5』収録時のちょちょら組と桂宮治師匠と西川あやのアナ
お知らせ
ぽん太ラボvol.43 演目:双蝶々前編、他
日時・1月27日(土)14時開演
ぽん太ラボvol.44 演目:双蝶々後編、他
日時・3月2日(土)14時開演
会場・池之端しのぶ亭
料金・予約1500円、U25割1000円、ぽん太初めて割500円
予約、問合せ・pontathe2nd@gmail.com
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- 三遊亭ぽん太
- 落語家
- 1985年2月24日生まれ / 愛知県名古屋市出身 / 法政大学社会学部卒 / 2015年2月に三遊亭好楽に入門、前座名「好也」 / 2018年11月二ツ目に昇進「ぽん太」を襲名 / 現在、持ちネタは古典新作合わせて180席以上ある
- ぽん太さんのHP
https://pontathe2nd.amebaownd.com/
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