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医療と健康

2022年07月11日

コロナと精神疾患

皆さんは日本における5大疾病をご存じでしょうか。

厚生労働省が、対策に重点的に取り組むべきとして指定した疾病で、患者数が多く、緊急性が高いものです。がん、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病の4大疾病に加えて、2013年からは精神疾患も指定されました。
では、どの疾患を抱えている患者さんが一番多いでしょうか。

答えは精神疾患です。一番身近に思える糖尿病の患者数は約329万人ですが、精神疾患の患者数は約442万人。日本の総人口1億2670万人の約3・3%にあたります。つまり、約30人に1人が精神疾患を持っているということになります。
しかも、1996年に調査を開始して以降、一貫して増加傾向にあることも見逃せません。なお、糖尿病の患者数も過去最高を記録しています。

昨今の新型コロナウイルス感染症が流行している状況下において、ストレスを抱えている人が増えています。このようなストレス負荷のある状況では、血糖値が高くなり、糖尿病患者の血糖コントロール悪化につながる可能性を示す論文がアメリカで発表されています。
この見解は、多くの患者が経験的にすでに感じていることを証明したものと言われます。
実際にも、糖尿病と、精神疾患の代表であるうつ病を合併する患者さんの割合が高いと思います。

いずれにしても、ストレスをためないことがポイントです。食べること、飲むことでストレスを解消せずに、別の解消法をみつけましょう。
運動も大切です。公園を歩くことも立派な運動です。楽しみながら体を動かせるとよいですね。

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山本 晴義 医師
  • 心理カウンセラー

日常よくある心の悩みについて、山本先生が解説します。心を健康に保ち、毎日健やかに過ごしましょう!

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