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医療と健康

2020年01月30日

誉められて人は伸びる。教える相手を尊重する姿勢を

最近は「いかに早く走れるか」を教えるかけっこ教室が盛んだそうです。皆さんの中には、「そんなことは、わざわざ教わるものではない」と考える方も多いのではないでしょうか。しかし、最近ではそうした一つ一つを丁寧に教えていく風潮のようです。

水泳も、昔は「水の中に落とされ、もがきながら泳ぎ方を覚えた」というエピソードを耳にしたものですが、今はそのようなことをしたら通報されかねません。子どもも恐怖感から水に入れなくなる恐れがあります。丁寧に教えられることに慣れて成長した人には、そうした教え方は適していないのです。

部下を指導する立場にある方は、自分の頃と比べて指導方法の違いを感じることも多いでしょう。しかし、人を教える心構えの根本には昔から変わらない部分もあります。
海軍大将であった山本五十六は「やってみせ、いって聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」という名言を残しています。普通のことのように聞こえるでしょう。でも言葉通り指導者がお手本をみせ、実際にさせてみて「それでいいよ」と認めて褒めるという過程は、口で言うほどたやすくありません。

この根底には、教える相手が年下であろうと子どもであろうと同じ人間として尊重する姿勢が見られます。教える側に尊重する姿勢が見られなければ、教わる側もそれなりの態度や成果しか出ないことが多いのです。
相手に認められていると感じた場合、教わる側は自信を持つことができ、仕事であれ勉強であれ、次へチャレンジしていこうという気持ちになれるのです。

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山本 晴義 医師
  • 心理カウンセラー

日常よくある心の悩みについて、山本先生が解説します。心を健康に保ち、毎日健やかに過ごしましょう!

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