医療と健康
2021年04月06日
「忙」や「忘」より「志」を!
新年度の作業が増える時期ですね。
私も日々、午前は病院で診療を行い、午後はメンタルヘルスの講演で全国各地に向かう生活をしていますので、多忙といえば多忙です。
しかし、だからこそ、「忙しい」を口にしないように心がけています。
忙しいという字は「心を亡くす」と書きます。ここでいう「忙しい」は外的な要因によって心が動かされることを意味しています。
仕事をたくさん振られたとき、外側からの力によって人の心は乱れるのです。
私の場合は、ある程度自分の責任で、仕事を選択しています。そうしたことからも、忙しいという言葉をあえて使わないようにしています。
一方で、「忘れる」という字も「心を亡くす」と書きます。こちらは、自分の意思による心の動きを意味します。
毎日の仕事に追われていると、外側からも内側からも「心を亡くす」ということがあるでしょう。
しかし、「やらされている」というネガティブな感情ばかりを持たずに、「自らが考え、動く」という姿勢に変えてみるとモチベーションも高まります。受け身の姿勢から抜け出せて、仕事上も「やらされている感」が減らせるでしょう。
「忙しいから、うっかり忘れた」といったことがないよう、忙しいときほど優先順位をつけて仕事に取り組みたいものです。
「忙」でも「忘」でもなく、同じ心が付くのなら「志」をもって仕事をしましょう。
志も日常生活では忘れられがちです。たまに、仕事への志を思い出してみるとやる気にもつながります。
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- 山本 晴義 医師
- 心理カウンセラー
日常よくある心の悩みについて、山本先生が解説します。心を健康に保ち、毎日健やかに過ごしましょう!
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