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2023年07月03日

ひと味違うおすすめお中元

世の中にはさまざまな食品があり、新しい食品もどんどん生まれている。
私たちが知っているのは、その一部なのかもしれない。今はお中元の季節だ。毎年何を贈ろうかと頭を悩ませている方に、今年はいつもとひと味違う食べ物はいかがだろうか。目先の変わったお中元をきっかけに、新しい話題で盛り上がるかもしれない。

焼きイモのしっとりタルトケーキ(高知)
「もしものときの食」として缶詰に

私事であるが、筆者はサツマイモが好きだ。それ故、初めて「サツマイモの缶詰」の写真を見たときは衝撃的だった。サツマイモの缶詰など初めて見たからだ。そして、「食べたい!」と思った。筆者が見たサツマイモの缶詰は、実際は『焼きイモのしっとりタルトケーキ』というスイーツだった。
コーヒーの香りがするタルト生地、表面のカラメルソース、輪切りとペーストの2つのテイストのサツマイモ……。サツマイモやお菓子好きには垂涎ものだ。

ところで、この商品を販売する黒潮町缶詰製作所は高知県・黒潮町にある。
ここは、今後起きることが想定されている南海トラフ地震で、全国一の34.4mの津波が予想されている町だ。そんな背景を受け、「もしものときの食」として、保存ができる美味しい缶詰を多種製造、販売し始めたのだ。

東日本大震災被災者の声から誕生

『焼きイモのしっとりタルトケーキ』が生まれたのも、東日本大震災の被災地である宮城県・気仙沼でのヒアリングがきっかけだった。被災者の多くが当時を振り返り、「甘いものが食べたかった」と言ったという。実は筆者は気仙沼出身で、この事実を友人などから聞き把握していた。

『焼きイモのしっとりタルトケーキ』は「もしものときの食」として癒やしとなることは間違いない。もちろん、日常でも楽しめるのも魅力だ。
《問い合わせ》(株)黒潮町缶詰製作所電話0880-43-3776(営業時間8時30分~17時30分)
『焼きイモのしっとりタルトケーキ』800円(税込)
https://www.kurocanshop.com/

やわらくてジューシー
沖縄・石垣島のアグー豚「南ぬ豚」

高齢者には肉類を積極的に食べていただきたい。肉は元気でいるために必要なタンパク源となるからだ。そこで、ご紹介するのがアグー豚の『南ぬ豚(ぱいぬぶた)』だ。

生産、販売しているのは沖縄県・石垣島のやえやまファーム。「ファームの外から可能な限り持ち込まない、可能な限り捨てない」という循環型農業を実践している。

収穫したパイナップルでジュース等を作り、その搾りカスを餌として育つ南ぬ豚。その家畜のフンで堆肥をつくり、パイナップルを育てる……この循環型農業で育った南ぬ豚はやわらくジューシー、脂身はとろけるようで、あっさりしている。

オレイン酸(抗酸化)が2倍以上

南ぬ豚の脂身は、オレイン酸(悪玉コレステロールを上昇させず、酸化しにくいのが特徴)が一般の豚肉の2倍以上含まれているという。
焼き肉でもしゃぶしゃぶでも、また加工されたハム・ソーセージ、ハンバーグでも、南ぬ豚はどんな調理法でもおいしさが生きている。一度食せばその美味しさに驚き、ファンになる人も多い。
《問い合わせ》農業生産法人(有)やえやまファーム電話0120-817-118(平日9時~17時)
『アグー豚(F1種)南ぬ豚しゃぶしゃぶ用食べくらべセット』3920円(税込)など
https://yaeyamafarm.com/

今回、先に述べた2点のほかにも、目を引く食品を見つけることができた。

『ひとつぶのマスカット』

ひとつは、マスカット一粒一粒を求肥で薄く上品に包んだ『ひとつぶのマスカット』(旬果瞬菓共楽堂)。実は40年の歴史をもつ銘菓だ。手作業で求肥で包み、食べるのも惜しいような美しい姿に仕上げる職人の技は、当時から今も変わらない。

口に入れて噛むと、旬の朝摘みのマスカットがプチっと弾ける。それはまさに幸せの瞬間だ。
《問い合わせ》旬果瞬菓共楽堂電話0120-62-4097(平日9時~18時)
『ひとつぶのマスカット4個入』1512円(税込)~
https://www.kyorakudo.co.jp/

『青い森の天然青色りんごジャム』

もうひとつは、青森県発祥の『青い森の天然青色りんごジャム』だ。青森県産の厳選したリンゴを、タイで愛飲されているアンチャンという天然のお茶で色付けした青いリンゴジャム。アンチャンはタイの伝統医学で心疾患、脳血管障害などに用いられ、美容面でも細胞の老化を防ぐとされている。

このジャムには、発案者の英語教師・小山優子さんの「この美しい青で、がんばっている女性を癒やしたい」という思いがこめられている。青いリンゴジャムは世界でも唯一。贈り物にも喜ばれると好評。
《問い合わせ》JT&Associates電話017-752-1755(営業日10時~17時)
http://www.aoi-jam.jp/

 

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