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2021年02月12日

IoTによるタクシー配車実証実験~高齢者等の移動・見守り支援にも

株式会社オートバックスセブン(代表取締役 社長執行役員:小林喜夫巳)は、大分県と地域活性化に関する包括連携協定を締結し、地域活性化に関する8つの取り組みを行っています。このたび、その取り組みの一つ、介護・福祉分野における移動支援・生活支援として、2021年2月15日(月)より大分市野津原地区において「IoTプッシュボタンによるタクシー配車実証実験」を実施します。

ここがポイント!

■GPS機能が搭載された「IoTプッシュボタン」を押すことで、自動的にタクシーの配車を依頼でき、携帯電話をお持ちでない方でも簡単にタクシーを利用できます。
■高齢化が進む地域における最適な移動手段として、高齢者への外出機会の増加や地域での高齢者の見守り支援を行います。
■タクシー事業者側においては、安定的な利用者の確保につながるため、地域交通の活性化に貢献できます。

現在、人口減少や人手不足の問題から、公営バスやタクシーなど、従来型の移動サービスを維持することが難しい地域も出てきています。このような地域にお住まいの高齢者の中には、自家用車や携帯電話を所有しておらず、買い物や外出の際の移動に対するハードルが高いと感じている方もいます。また、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、公共交通機関の利用者減少も顕著であることから、交通事業者においては厳しい状況が長引くものと考えられます。このように、過疎化の課題を持つ地域においては、特に高齢者に向けた移動手段の確保が喫緊の課題となっています。

このたび、地域における移動サービスに関する課題解決を図るため、大分県が2019年度から推進している「次世代モビリティサービスの在り方に関する検討会※」にて採用された「IoTプッシュボタンによるタクシー配車実証実験」を実施します。大分県と協力し、大分市野津原地区を実証実験の対象エリアとし、高齢者の移動・見守り支援やタクシー利用の確保・回復に貢献することで地域の活性化につなげることを目的とします。

 本実証実験では、2月15日(月)~3月12日(金)を実施予定期間とし、GPS 機能が搭載された「IoTプッシュボタン」を地域の高齢者の方に4台を配布します。「IoTプッシュボタン」は9.7cm×3.7cm、重さ40gと、コンパクトで持ち運びやすいサイズです。

 高齢者が病院や買い物へ出かけるときや外出先から自宅に戻りたいときに「IoTプッシュボタン」を使用することで、自動的にタクシーの配車依頼が可能となります。ボタンを押すだけで配車依頼ができるため、携帯電話をお持ちでない方やモバイル機器に不慣れな方でも、簡単にご利用いただけます。また、GPS機能により、体調不良や転倒など緊急時の呼び出しとしても利用でき、高齢者の見守りサービスの活用にも期待できます。安定的な利用者の確保を図ることで、タクシー事業者の新たな移動サービス開発を支援し、地域交通の活性化に貢献します。

※次世代モビリティサービスの在り方に関する検討会について

大分県が2019年度より推進しており、県内各地域が抱える移動手段の課題解決に向けた、次世代モビリティサービスの効果的な導入に係る検討及び実証実験に関する意見聴取、調整、連携などを行うことを目的としています。

■本実証実験のイメージ

 本実証実験は自治体・企業あわせて4者の協力のもと実施します。実施体制は以下の通りです。

今後も「常にお客様に最適なカーライフを提案し、豊かで健全な車社会の創造を使命とする」という当グループの経営理念に基づき、新たなライフスタイルを提供してまいります。

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