高齢者のための情報サイト【日本老友新聞】

老友新聞
ルーペ

ニュース

2021年04月07日

認知症の早期発見・予防の啓発を目的とした 『40代からの認知症リスク低減機構』設立のお知らせ

このたび認知症研究の有識者らを世話人とし、認知症の早期発見や予防とその対策を啓発する『40代からの認知症リスク低減機構(代表世話人:新井 平伊 アルツクリニック東京院長・順天堂大学医学部名誉教授)』を設立しましたので、お知らせいたします。

「40代からの認知症リスク低減機構」 ロゴ

≪「40代からの認知症リスク低減機構」 概要≫
■設立趣旨:
 人生100年時代と言われる今、日本人にとって「いかに健康に長生きするか」は大きな課題となっています。その中で、多くの人が不安に感じている要因の1つが、認知症です。

 現在、認知症に関する研究は世界中で進められ、危険因子や対策法について、分かってきたことも増えてきています。アルツハイマー病は、発症の20年ほど前からアミロイド沈着が始まるため早期の診断や対策が重要であり、とくに若年性アルツハイマー病の発症リスクも考えると40代からの対策が重要です。こうした認知症についての正しい知識を得ることは、不安をやわらげ、さらに発症リスクを低減させることにもつながると考えられます。

 そこで私たちはこの度、「40代からの認知症リスク低減機構」という啓発団体を立ち上げ、認知症に関する正しい情報発信と、認知症リスクの低減に早期から取り組んでいただくための活動を行うことにいたしました。

 40代は、人生100年の折り返し地点に差しかかる頃合いであり、健康寿命を延ばしていく上で、体や心のメンテナンスを意識するのに、よいタイミングです。

 40代以上の方々に、認知機能の状態把握(測定チェック)と、科学的に検証されている「運動」「食」「認知的介入」などの対策を習慣化していただくことで、日本人のQOL向上や医療費負担の削減に貢献してまいります。そして今後、賛同企業・団体および賛同医療機関を募集し、取り組みの輪を広げていきます。

■名称:40代からの認知症リスク低減機構

■設立日:2021年4月6日

■活動内容:
1. 40代以上の生活者に対して、認知症の発症リスクを低減させるために、早い時期から対策をしていくことの重要性と必要性の理解促進を図る。その対策法として、「認知機能の定期的な測定(チェック)」とエビデンスに基づいた「認知機能低下の予防と改善策(ソリューション)」の啓発活動を推進する。

≫ホームページやリリースによる啓発情報の提供
≫セミナーや講演会などの実施
≫マスコミを通じての啓発活動の推進
≫賛同医療機関や賛同企業・団体とともに啓発機会の創出

2. 認知機能低下の予防・改善対策として「運動」「食」「認知的介入」等と「ビフィズス菌MCC1274」の予防改善効果の研究・調査活動の推進

■世話人:
【代表世話人 新井 平伊(あらい へいい)】
アルツクリニック東京院長 順天堂大学名誉教授

新井 平伊 先生

1984年順天堂大学大学院修了。東京都精神医学総合研究所主任研究員、順天堂大学大学院精神・行動科学教授を経て、1999年、日本で唯一の「若年性アルツハイマー病専門外来」を開設。2018年、東京丸の内に「アルツクリニック東京」をオープンし、院長に就任(現職)。世界に先駆けてアミロイドPET検査を含む「健脳ドック」を導入した。アルツハイマー病の基礎と臨床を中心とした老年精神医学が専門。「アルツハイマー病研究者世界トップ100」の38位に選出された世界的権威でもある。

【広川 慶裕(ひろかわ よしひろ)】
認知症予防医 ひろかわクリニック院長

広川 慶裕 先生

京都大学医学部卒。認知症やうつ病など精神疾患治療に専念し、数多くの臨床経験を持つ。様々な医療機関で要職を歴任したのち、2014年に認知症予防専門の「ひろかわクリニック(京都府宇治市)」、「ひろかわクリニック_品川駅前MCI相談室(東京/品川)」を開設。年間六千名を超える認知症予備群・認知症患者の治療を行う。また、認知症の予防・改善・遅延を目的としたトータルメソッド『認トレ(R)』を創設。認知症予防の啓蒙活動を全国で精力的に行なっている。

【道川 誠(みちかわ まこと)】
名古屋市立大学大学院医学研究科 神経生化学分野・教授
名古屋市立大学大学院医学研究科(元)研究科長・医学部長

道川 誠 先生

東京医科歯科大学医学部卒。国立長寿医療研究センターアルツハイマー病研究部室長・部長として、アルツハイマー病の発症機構解明、治療法・予防法開発研究を17年間行った後、名古屋市立大学医学部にて継続してアルツハイマー病発症と危険因子アポリポタンパク質E及び脂質代謝に関する研究、血液診断マーカーの研究、アルツハイマー病と歯科疾患などとの関連についての研究に従事している。

【内門 大丈(うちかど ひろたけ)】
いなほクリニックグループ共同代表
医療法人社団みのり会湘南いなほクリニック院長

内門 大丈 先生

横浜市立大学大学院卒。在学中に東京都精神医学総合研究所(現東京都医学総合研究所)で神経病理学の研究を行い、米国メイヨークリニックに研究留学。レビー小体型認知症研究会、湘南健康大学、日本認知症予防学会神奈川県支部などでの取り組みを通じ、認知症に関する啓発活動・地域コミュニティの活性化に取り組んでいる。

【佐治 直樹(さじ なおき)】
国立長寿医療研究センター もの忘れセンター 副センター長

佐治 直樹 先生

1975年生まれ。1999年に岐阜大学医学部を卒業、2011年に神戸大学大学院を修了。兵庫県立姫路循環器病センター神経内科(医長)、川崎医科大学脳卒中医学(特任講師・特任准教授)などで研鑽し、2015年に国立長寿医療研究センターに着任した。主な研究テーマは、腸内細菌と認知機能の関連、脳卒中と認知症に共通する危険因子の解明など。

■協賛企業:
森永乳業株式会社

■賛同企業:
セントケアグループ 株式会社ミレニア/株式会社ルネサンス

■WEBサイト: https://40ninchi-risk.org/

この記事が少しでもお役に立ったら「いいね!」や「シェア」をしてくださいね。

高齢者に忍び寄るフレイル問題 特集ページ
見学受付中!長寿の森
見学受付中!長寿の森
  • トップへ戻る ホームへ戻る