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2022年06月01日

ロシアのウクライナ侵攻が重なる…公開から半世紀が過ぎた今、名作『ひまわり』が話題

ロシアのウクライナ侵攻が重なる…公開から半世紀が過ぎた今、名作『ひまわり』が話題

1970年に公開された名作映画「ひまわり」(伊仏米ソ合作)が、日本各地でリバイバル上映され話題となっている。

映画の舞台はウクライナ(当時はソ連)。マルチェロ・マストロヤンニとソフィアローレンの2大スターが夫婦役を演じる。

結婚間もなく、新妻は第2次大戦のソ連戦線に出兵し消息を絶った夫を探しに現地を訪ね、苦難の末再会を果たす。しかし夫は、戦地で瀕死の自分を助けてくれた現地女性と結婚していた。失意の妻は悲嘆にくれイタリアに帰る…。

戦争によって引き裂かれた夫婦の「悲恋のドラマ」として、当時、高い評価を得た。
圧倒されるのは、広大な大地一面に咲き誇るひまわり畑の映像。ここで農婦が

「ひまわりやどの木の下にも、麦畑にも、イタリア兵やロシアの捕虜が埋まっています。そしてロシアの老人、女、子どもも……」

とつぶやく。ウクライナで撮影された象徴的シーンだ。

延々と十字架が連なる丘のロングショットが続き、否が応でもウクライナ侵攻のニュース映像が重なる。多くの人が命を奪われ、夫婦・肉親が引き裂かれる悲劇は、公開から半世紀の歳月が過ぎた今日でも現実である。

リバイバル公開は、全国の映画館のほか、市民団体による自主上映も各地で広がっている。特徴的なのは八十代の映画ファンが劇場で目立つという。

「学童疎開や空襲などご自身の戦争体験がオーバーラッブするのでしょうね」

と映画館関係者は語る。

(TOPのアイキャッチ画像はイメージです)

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