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コラム

2023年07月06日

「本当の意味での長生きとは」~本紙読者投稿より

4月に私たち老人クラブの定例総会が開かれた。例年通り事業報告や決算、予算の審議の後、会費の改定を上程した。年会費千円から千二百円に改定したい旨である。
それは可決された。理由として、会の運営をもっと充実させたい、会合の際には軽食をとりながらお茶会を楽しみたいとの思いである。

私たちのクラブでは、時折お茶会を開いているが、集まりも悪く、年一回の総会だけに出席する会員もいる。
しばらく顔を見ないでいると、加齢が進み、足腰も弱り、歩くのも痛々しい。とくに後姿を見ていると、人生の重みを感じ得ない。

近年は多くの高齢者が孫の顔を見ずに亡くなっていると聞く。現役時代は子供のために働き、育て、気が付いたらもう老人になっている。
孤独死が社会問題になっているが、地域には元気な老人は沢山いる。地域貢献と思って、勇気を持って弱者を見守っていくのが元気な老人の役目だと私は思っている。

ゲートボールやグラウンドゴルフなども良いが、地域の安全、安心に、「老人力」を傾けることが大切であると思う。
長年生きてきた人生。これからは、ボランティアの仲間と幅広く活動するのもひとつの人生ではないかと思う。

私はフランスの思想家、ジャン・ジャック・ルソーの言葉が好きだ。

「もっとも長生きした人とは、もっとも多くの歳月を生きた人ではなく、もっともよく人生を体験した人だ」
(神奈川県 T・S)

(写真はイメージです)

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