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コラム

2020年12月09日

「年を重ねることでの出会いと別れ」~本紙読者投稿より

下校時の小学生の女の子2人が、道路脇の畑にいる私を見つけて呼びかけてくれる。
耳の遠い私が気付くまで、「今日も元気だよ」というように手を振って立っている。
私も大声で
「気をつけて帰るんだよ」
と手を振る。何年も続いている。ほんの少しの事だけれど嬉しい。

長年続けていた民謡も、高齢のため解散となり、目的を持って出掛ける場所がどこにもなくなってしまいました。体も弱くなってきたと思っていた所でしたので、福祉の方に教えられて「健康ルーム」に週一回、半日通うことになりました。
電気マッサージ機などで体を鍛える教室で、体力の向上を目指す同志、そしてスタッフの方からの応援や言葉かけが嬉しく、週に2回通えたら良いなと望みつつ、2年間通いました。

しかし、転ばぬよう気をつけていたのに、梅雨のぬかるみで滑り、お尻を打ちつけてしまいました。腰に痛みが出て寝返りもままならぬ辛い2か月を過ごしましたが、最近ようやく楽になって来ました。
8月、介護認定も上がり、週2回サービスが受けられるようになり嬉しかったです。
ところが、介護度が上がったということは、体が弱ってきた証拠ですので、「これからは一日ゆっくり過ごすサービスのある所に通った方が良い」という娘からの意見も無視できません。確かに自分でも弱った自覚もあるし、年齢には勝てないと、仕方なく諦めました。
週1回、半日を待ちかねた、楽しかった2年間は去りました。不自由な体で頑張っている皆さんや、スタッフの方からの気配り、声掛けに、最後の日は涙のにじむ想い出お別れをしました。

小学生の女の子2人も、春には中学生に。通学路も変わるでしょう。
老いて良い人達と出会えた日々の思い出を大切に、今後も良い出会いがあるようにと願っております。(静岡県 S・O)

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