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コラム

2021年02月04日

「語り部として日本の伝統を伝えたい」~本紙読者投稿より

私は長い間「語り部」をしてきた。昔話や童話、戦争のことなどを自分流にして、その時、その場所で語ってきた。
「漆取りの兄弟」は私の好きな話で何回も語ってきたのだが、私は漆の木を知らない。櫨に似た木で、下を通っただけでかぶれる人もいる。樹液は木の器に塗り、これが日本が誇る伝統工芸品である。そのくらいしか知らなかった。

ある時テレビで見た。日本の伝統工芸に熱中している外国人を一人招いて、本物を体験してもらうという番組だった。
番組の中で漆の木の樹液を採取する場面があった。植えて十数年経った木に傷をつけ、液を取るのが一年間。一年したら、木は新しく植え替え、また十年待って採取すると。一年間に採取できる液はわずか牛乳瓶一本程度と知った。
日本人はなんてすばらしいものを考え出したのだろう。自然の山の中から木を見つけ、液を取り、物作りに利用する。日本に生まれ、日本に暮らしながら深く知らずにきたことを、この番組を見てしみじみと考えさせられた。
今からは語りの原稿の中に、こんなことを合せて作っていこうと思う。(福岡県 S・T)

 

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