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コラム

2023年12月19日

相続の準備 その3

(前回はこちら 相続の準備 その2
もう一つやっかいな問題もあります。

皆様も1つや2つは暗証番号を持っていると思います。またネットをやればIDやPW(パスワード)が要求されます。

1つのIDやPWだけでは万一これがもれた時は大きな損害を受けます。かといって1つ1つ違ったIDやPWを設定すると、これらを管理することが困難となります。それでも本人であればこれらを管理することが出来ますが、相続人がこれを知ることは大変困難です。

所有する金庫の暗証番号が相続人にわからない時、開錠費に3~5万円出して金庫を開錠してもらったところ、中からは何も出て来なかったという笑えない話も聞いています。このことは貸金庫についても言えるでしょう。もっとも本人が死亡するとこれらの財産は出入が封じられます。

引き出しや解約等の手続をするには相続人として行うことになります。この場合には相続人全員の同意が、あるいは遺言書や遺産分割協議書が要求されることになります。
また、利用料を口座で自動引落をしているケースが多いですが、ネットにより本人の死亡後に解除しようとすると、IDとPWが必要となります。

解除出来ないといつまでも口座から引き落とされることになります。もっとも引き落とし口座を扱う銀行へ死亡届を出すと口座は凍結されます。その口座への入金や送金が全て止められます。この口座から光熱費を支払っている場合、直ちに不払いとなりますのであわせて光熱費の名義書類への手続をすることになります。

このように、暗証番号、PW IDが必要となりますので、その管理を十分注意して行う必要があるばかりか、相続人がその存在を知る方法を定めておく必要もあります。何か具体的に検討しておくことをおすすめします。

 

答え

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