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医療と健康

2025年07月14日

更年期は体力維持と自己肯定

厚生労働省の患者調査(令和2年)によれば、うつ病にかかる年代は男性50代、女性40代が最多となっています。また、別の調査によると、昨年、1年間の自殺者は、年齢別にみると男性では40代、女性では50代が最も多くなっています。

誰でも年をとるにつれて、体力の低下を感じます。また、基礎代謝も低下しますので、それに伴い、メンタル面の不調も出やすくなります。

男性は、テストステロンと呼ばれる男性ホルモン、女性はエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンが減少し、疲労感や倦怠(けんたい)感、抑うつ症状、冷え、動悸(どうき)などをはじめとする更年期症状も出やすくなります。

また、こうした身体面の低下とともに、自信も低下しがちです。今まで簡単にできていたことができなくなれば、自信がなくなることは自然なことですが、対策をすることで維持していくことはできます。

まずは、なんといっても体力の維持が大事です。ジムに行かずとも、通勤中に歩く時間を増やし、家で動画を見ながら筋トレも可能です。意識して運動を取り入れていきましょう。

また、自分自身のイメージを見直すことも大切です。自信がなくなってきていたら、改めて自分の強み、弱みを認識し、今までの成果や能力を見直しましょう。今までの自分を認めたうえで、これからの課題や目標を立て直すことで、今の自分にあった計画を立てられます。

そのうえで、新しいことに挑戦して成功体験をつめば、自信を取り戻すことにもつながります。家族や友人のサポートを受けながらでも構いませんので、ぜひやってみてください。

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山本 晴義 医師
  • 心理カウンセラー

日常よくある心の悩みについて、山本先生が解説します。心を健康に保ち、毎日健やかに過ごしましょう!

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