コラム
〈第20回〉京都国立博物館~歴史と文化の宝庫
日本には多くの博物館がありますが、国立の博物館は九州、奈良、京都、東京国立博物館の四か所です。独立行政法人国立文化財機構により運営されています。
博物館の役割は有形文化財の収集、保管、展示を通し、貴重な国民的財産である文化財を次世代に継承することです。
今回は1897年(明治30年)5月に開館し、平安時代から江戸時代にかけての京都の文化を中心とした文化財を収集、保管、展示し、文化財の研究および普及活動を行っている京都国立博物館のご案内です。
国宝29件、重要文化財200件
赤レンガ壁の建物も美しい
少し前の資料では、国宝29件、重要文化財200件を含む所蔵品の総数は8130件。これとは別に、国宝88件、重要文化財615件を含む6520件の寄託品を収蔵しています。日本各地の寺社等の文化財、いわゆる「お宝」の調査が行われたのは1888年(明治21年)宮内省に臨時全国宝物取調局が設置されてのことでした。その結果、京都、奈良には文化財が集中しており、そのためお宝を収蔵保管する設備の整備が急がれ、日本政府は京都と奈良に国立の博物館を設置することにしました。そのおもな目的は、明治初期の近代化により、破損、遺失の危機にあった京都一帯の寺社の文化財を保護することでした。

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所蔵品である国宝、文化財のほとんどは、第二次世界大戦後に今の文化庁前身の文化財保護委員会からの管理換えや、館の予算で購入、個人、企業等からの寄贈によるものでした。
京都国立博物館では京都ゆかりの文化財を中心に展示、保護、研究が進められ、日本および東アジア美術、文化財を分野ごとにテーマを設けて紹介しています。
所蔵品もさることながら博物館の建物が大変魅力的で、重要文化財に指定されている赤レンガの壁面が美しい明治古都館(旧帝国京都博物館本館)は、当時ヨーロッパで西洋建築を学んだ片山東熊の設計によるものです。
近年竣工された近代的な平成知新館と併せると、過去と現在が同居する美しい景観が広がっています。また、庭園にはロダンの「考える人」、日本の石仏なども展示され、周囲を散策するだけでも歴史と文化を味わえる博物館です。

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